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みなさんこんにちわ!

東京オリンピックも本日の閉会式で最終日となりました。

今大会の日本勢の躍進は凄まじく、

私も多くの感動と勇気をもらった一人です。

個人的には、サッカーオリンピック日本代表がメダルを逃し、

久保選手が人目をはばからず泣き崩れていたことが非常に印象的でした。

 

しかし東京オリンピックの盛り上がりとは逆に、

新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからなくなっている状態を、

非常に危惧しております。

私もワクチンを2回接種しましたが、

デルタ株相手にその効果はあまりないとか、あるとか。

このような先行きの不透明感がもたらす景気後退の波は少なからず、

確実に日本全体に影響を与えていく印象です。

 

そんな中、

昨年末から国土交通省が主導し、施行されている

「グリーン住宅ポイント制度」をみなさんはご存じでしょうか?

 

新型コロナウイルスによる景気の落ち込みに対抗するために、

住宅関連にまつわる経済対策の一つなのですが、

この制度がなんとゆうか、

一言でいうと「イケていない制度」なんです。

 

特にイケてない理由は下記3点です。

①世間に浸透していない

②申請方法が難解すぎる

③とにかくツッコミどころが満載

 

まず①の世間に浸透していないこと。

はたしてこの制度を知っている人がどれくらいいるのか。

2020年12月15日から2021年10月31日までの支援制度なのですが、

あれ?ゆーてるまにもうすぐ終わるけど的なこの制度は、

不動産業者の人間もほとんど知りません!

(少なくとも私の周りの人はお客様も含めて知らない人が多いです)

取引する際、グリーン住宅ポイントについて会話すると、

不動産業者間でも「なんですかそれは?」となってしまいます。

本当に経済対策として有効な手段としてこの制度が創設され、

また本当に国民に活用してもらい、景気を刺激しようとしているのか甚だ疑問です。

もっと国民全体に対してアナウンスすべきではないでしょうか?

少なくとも住宅関連の職業に向けては、

当該制度の活用のお達しがもっとあってもよいと思います。

 

②の申請方法が難解すぎるについて。

私もこの制度を知って、新築住宅を購入されたお客様に何度かこの制度の活用を

お伝えしたことがあります。

ただ結論、そのどれもが申請ができないか途中で頓挫してしまいました。

細かな申請条件は膨大なので端折りますが、

一定の省エネ性能を有する住宅である証明をすることが、

めちゃくちゃ難解で、細かな基準が無数に点在しているからです!

不動産仲介業歴15年以上の私でも、

制度の内容を理解することにすごい時間を要しました。

これを不動産知識のない一般の消費者ならば容易く申請できないことは、

自明の理だと思われます。

この制度を作った人は、

たぶん最初からポイントを給付するつもりがなかったのかな~って印象です。

祭りのくじ引きの景品が箱だけで、当たるくじは初めからない的な。

某ユーチューバーに、この制度の闇を明らかにしてほしいものですw

 

③ですが、とにかくツッコミどころが満載だということ。

①②もそうですが、この制度は、

複合的な壮大なボケをかましているとしか思えない制度です。

これもたくさんありすぎて全部書ききれないのですが、

その一つとして、基本ポイントにさらにポイント加算できる条件というものの中に、

「東京圏から地方への移住者には300,000ポイントが追加付与」

というものがあるのですが、

その要件の一つに、

移住先に5年以上居住する意思がある」こととあります。

 

???

 

5年?意思?

どうやって5年後に確認するの?

意思確認はどうやるの?意気込み?

 

こんな感じがこの制度には至る所に存在します。

この住宅は良いけど、それよりも省エネ性能の高い住宅は、

マニュアルに書いてないからダメ!とか。

グリーン住宅ポイント事務局に連絡しても、

音声ガイドみたいな返事しか返ってきませんw

 

過去、2009年には住宅エコポイントというものが世間を騒がせました。

私はそのころすでに不動産営業で、

エコポイント付与のために奮闘した思い出があります。

あの時のエコポイント制度は、まだわかりやすくコマーシャルして、

申請しやすい制度だったように記憶しているのですが、

今回のそれは、過去の制度を難解にわかりにくくし、

消費者に明確にアナウンスすることなく、

どうやらひっそりと終わらせるつもりのようです。

 

景気後退の波は確実に近づいてきています。

今後、政府が抜本的な経済対策を講じなければ、

様々な業種で手遅れになる企業が増大する懸念があります。

実際、ここ最近の不動産市況は、

ウッドショックなどの影響も相まって、停滞が顕著です。

そもそも市場にある物件数が近年例がないくらい少なくなってきており、

供給が完全に間に合っていない状態です。

 

これからの景気後退に対抗する経済対策は、

国民にアピールするためだけの制度をやたら難解に作るのではなく、

本当に国民全体に消費を喚起するような、

未来に希望を抱ける制度を作ってほしいものです。

 

最後は私らしくない、慣れない経済の話になりましたが、

今後の日本経済に危機感を感じてしまい、

グリーン住宅ポイントを例に挙げてブログを書かせていただきました。

 

今年も猛暑の中、

新型コロナ対策も含め、ストレスのかかる日常で大変ですが、

今こそ一人ひとりが、目の前の危機に刮目し、

自分たちの未来を考えていくタイミングだと思います。

 

エヌプラッツ神戸新長田店は、

このような中でも、しっかりウイルス対策を講じて元気に営業しております。

8月から若いフレッシュな新人が1人増えました。

8月中にはHPのスタッフ紹介に登場すると思いますので、

これからどうぞよろしくお願い致します!

 

エヌプラッツ神戸新長田店

店長 大平諭